DCCデコーダ

デジタルコマンドコントロール, DCCというものがあります.鉄道模型では,列車の制御は基本的には2本のレールの間に電圧をかけて,動力車に搭載されたモーターがそこから電流をとって動くという,とても単純な動かし方をするんですが,それだと当然,1つのレールの上に2編成の車両を置くと,2つの編成は全く同じ動きしかできません.

DCCはこれを解決するため,レールの間にかける電圧にデジタルな制御信号を混ぜ,同時に動力車側にもその信号を解釈するマイコンを載せ,モーターの制御をマイコン経由で行うようにしたものです.単純な従来のコントロール方法に比べて非常に決め細かい制御ができて,メリットが大きいと思うんですが,残念ながら現在普通に売られている完成品の鉄道模型で,このDCCに対応しているものはほぼありません.まぁだからこそ,20年以上前に買った車両がまだ普通に使える,という,昨今珍しい寿命が長い趣味になっているわけでしょうけど.

いざ,普通の鉄道模型にDCCを導入しようとすると,コントローラを買いなおさないといけない上に,動力車も改造しないといけない,ということで,労力的にも費用的にもかなりハードルは高かったと思います.
しかし,ミント缶DCCコントローラワンコインデコーダ3 といった,電子工作で使われるマイコンを使用したオープンハードウェアが発表されて,半田付けがある程度できれば,費用はかなり抑えることができそうになりましたから,これならはじめてみようかな?と思えるようになりました.

というわけで本日は上記ミント缶DCCコントローラワンコインデコーダ3 を組み合わせて,作りかけのまま放置状態だったレイアウトをDCC化してみました.

車両が短いサイズだったので,デコーダを入れるために車両側にそれなりの工作が必要だったりもしましたが,まぁ一応動く,というところまでは実験しました.これでまたやる気が出たので,途中になっているレイアウト作りを再開したいと思います.このレイアウトにはサウンド機能もあるので,DCCで車両の動きと連動させて駅の発車ベルなどを再現できたら面白そうです.